- 明治と明治大学が共同研究し、ヨーグルトのおいしさのメカニズムを解明した。
- 研究では、「くちどけ芳醇発酵」という独自製法のプレーンヨーグルトを使用し、その構造を電子顕微鏡で解析した。
- 「くちどけ芳醇発酵」により、たんぱく質が細く緻密な構造になり、なめらかな食感を実現していることがわかった。
- また、脂肪球が微細化されて組織を補強し、濃厚感を生み出していることも明らかになった。
- これらの研究結果は国際学術誌に掲載され、注目を集めている。
「くちどけ芳醇発酵」で進化した食感・おいしさのメカニズムを解明 ヨーグルトのたんぱく質が、超高温殺菌により細く緻密な構造になることでなめらかな食感を生み、微細化された脂肪球が組織を補強し濃厚感を生むことを発見~8月31日 国際科学雑誌Journal of Dairy Researchに論文掲載~ | 2023年 | プレスリリース・お知らせ | 株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd.





「くちどけ芳醇発酵」で進化した食感・おいしさのメカニズムを解明 ヨーグルトのたんぱく質が、超高温殺菌により細く緻密な構造になることでなめらかな食感を生み、微細化された脂肪球が組織を補強し濃厚感を生むことを発見~8月31日 国際科学雑誌Journal of Dairy Researchに論文掲載~のページです。株式会社 明治は、ヨーグルト・チーズ・牛乳などの乳製品、チョコレート、栄養食品など、おいしさと栄養価値にこだわった商品・サービスを提供しています。
「くちどけ芳醇発酵」で進化した食感・おいしさのメカニズムを解明 ヨーグルトのたんぱく質が、超高温殺菌により細く緻密な構造になることでなめらかな食感を生み、微細化された脂肪球が組織を補強し濃厚感を生むことを発見~8月31日 国際科学雑誌Journal of Dairy Researchに論文掲載~ 2023/10/30 株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)および明治大学 農学部の中村 卓教授らの共同研究グループは、当社のプレーンヨーグルトの独自製法「くちどけ芳醇発酵(特許第6937238号)」にて製造したヨーグルトについて、電子顕微鏡を用いた構造解析を実施した結果、通常のプレーンヨーグルトの製法と比べ、同等の組織強度を保ちながら、より緻密で太い構造が形成されることで、なめらかでしっかりとした濃厚感を実現していることを明らかにしました。当研究成果は、2023年8月31日に、乳業分野の国際学術誌 Journal of Dairy Researchに掲載されました。(Ichimura et al. Journal of Dairy Research, 2023, doi: 10.1017/S0022029923000523.) 図1 殺菌温度と脂肪粒径を変化させた場合の電子顕微鏡観察結果のモデル図 (当該論文に記載の図より作成) 「くちどけ芳醇発酵」は、通常のプレーンヨーグルトとは大きく異なる「超高温殺菌」と「脂肪微細化」を組み合わせた製法です。「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」(400g)、「明治ブルガリアヨーグルトLB81やさしい甘み」(400g)に使用しています。 「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」(400g) 「明治ブルガリアヨーグルトLB81やさしい甘み」(400g) 研究成果の活用 おいしさのメカニズムを明らかにすることで、さらなるおいしさの追及に向けた知見を蓄積し、将来の新製法の開発に活用していきます。 研究目的 当社の独自製法「くちどけ芳醇発酵」について、製造条件の変化が食感の変化を生み出す原因を明らかにするために、ヨーグルトのミクロ構造と物性との関連性について探索しました。 研究概要 殺菌温度と脂肪粒径がヨーグルトの物性・構造に及ぼす影響を検証するために、4つのヨーグルト製造条件について構造解析・物性評価を実施しました。 論文内容 タイトル プレーンヨーグルトのネットワーク微細構造に及ぼす超高温熱処理と均質化の影響(The effect of high-temperature heat treatment and homogenization on the microstructure of set yogurt curd networks) 方法 殺菌温度と脂肪粒径がヨーグルトの物性・構造に及ぼす影響を検証するため、4つの条件のヨーグルトを試作し、物性評価・電子顕微鏡観察を実施しました。 条件①: 95℃殺菌、脂肪粒径1.0μm程度(通常のプレーンヨーグルトの製造条件) 条件②: 130℃殺菌、脂肪粒径1.0μm程度 条件③: 95℃殺菌、脂肪粒径0.6μm程度 条件④: 130℃殺菌、脂肪粒径0.6μm程度(くちどけ芳醇発酵の製造条件) 結果 ・ 130℃殺菌は物性をなめらかで柔らかくすること(条件②)、脂肪粒径を小さくすることで組織をしっかりさせること(条件③)がわかりました。 ・ 「くちどけ芳醇発酵」の製造条件は通常のプレーンヨーグルトの製造条件よりもなめらかながら、同等の組織の強さを付与することがわかりました(条件④)。 ・ 電子顕微鏡による微細構造観察の結果から、130℃殺菌はたんぱく質ネットワークを、細く緻密にすることがわかりました(条件②)。一方で、脂肪粒径を小さくすることでたんぱく質ネットワーク自体が太い構造体になることを確認しました(条件③)。(図2) ・ 電子顕微鏡観察の結果から、微粒子化(おおよそ0.4μm以下)された脂肪球がたんぱく質ネットワークに入り込み、疑似たんぱく質として構造の一部として働いていることを確認しました。(図3) 考察 ・ くちどけ芳醇発酵のなめらかでしっかりとした食感は、超高温殺菌の結果として得られる細くて緻密なたんぱく質ネットワーク構造に対し、微粒子化された脂肪球がたんぱく質ネットワークの一部となることで補強されたことがわかりました。 ・ 粒度分布の解析結果から、くちどけ芳醇発酵の製造条件では、たんぱく質の体積に対し、30%程度の脂肪球がネットワークに入り込むことで補強し、たんぱく質の体積が1.3倍になったと推察されます。 図2 殺菌温度と脂肪粒径を変化させた場合の電子顕微鏡観察結果 (当該論文に記載の図より作成) 図3 ヨーグルト構造断面図(当該論文に記載の図より作成) シェア
全文表示
ソース:https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2023/1030_01/index.html?link=rss
明治/meijiの動画をもっと見る- 明治が最新型のオーラルマップス®を導入したことは、食品の食感を客観的に評価するための画期的な取り組みだと感じました。口どけやなめらかさといった食感を数値化することで、商品開発やレシピ提案においてより効果的なアプローチが可能になるでしょう。食品産業における革新的な技術の導入は、消費者にとってもより満足度の高い製品開発につながることを期待しています。
- この研究結果は興味深いものですね。高強度の筋力トレーニング前に高カカオチョコレートを摂取することで、動脈スティフネスの低下が促進されるというのは意外な発見です。健康に関心のある人々にとって、運動と食事の組み合わせがどのように影響するかを知ることは重要ですね。今後の研究や実践への展開が楽しみです。
- この「明治 Dear Milk 特濃」の冬限定アイスクリーム、濃厚な味わいが魅力的ですね。乳脂肪分19.5%という高濃度なだけでなく、十勝地方の乳で作られた生クリームを使用している点も興味深いです。乳本来のおいしさを追求した「明治 Dear Milk」シリーズのコンセプトも素晴らしいと感じました。この冬、ぜひ試してみたいアイスクリームですね。
- 明治が日本初のビフィズス菌配合乳児用調製粉乳を発売するというニュースはとても興味深いですね。赤ちゃんの健康や栄養に対する意識が高まっている中で、ビフィズス菌の研究成果を活かした新製品が登場することは素晴らしいと感じます。子育て世帯にとって、安心して赤ちゃんの成長をサポートできる商品が増えることは喜ばしいことです。
- 明治ブルガリアのフローズンヨーグルトデザートの冬限定バージョン、「冬の濃いめ」が登場するんですね!濃厚なコクと爽やかさを両立させたこのシリーズは、ヨーグルトのさっぱり感とアイスの濃厚さが絶妙にマッチしていて、食べるときの満足感がたまらないです。冬にぴったりのまったりとした味わいを楽しめるのは嬉しいですね。これから寒くなる季節にぴったりのデザートとして楽しみです!
- エッセルの新しいフレーバー「ストロベリークッキー」が気になりますね!チョコとの組み合わせも楽しそうで、食べきりサイズで手軽に楽しめるのも嬉しいです。ストロベリーの爽やかな香りとチョコクッキーの組み合わせはどんな味なのか楽しみです。新商品の発売が楽しみですね!
- 新型コロナウイルスワクチン抗体価と腸内環境の関連性についての研究結果は興味深いですね。特定の食習慣が抗体価に影響を与える可能性が示唆されており、個人の免疫反応に影響を与える要因が腸内細菌にあることが示唆されています。今後の研究がさらに詳細なメカニズムを明らかにすることが期待されます。
- 明治がCOP30に出展する「ジャパン・パビリオン」で、カカオの未活用部位から生まれた新素材「カカオバイオプラスチック」「カカオセラミド」を紹介する取り組みは、持続可能なサステナビリティに向けた重要な一歩だと感じました。循環経済の実現や気候変動の課題解決に貢献するための取り組みが進んでいることは、環境に配慮したイノベーションが進む方向を示していると感じます。
- この研究結果は興味深いものですね。ヨーグルトの継続摂取が口腔内の抗菌物質や病原菌の割合に影響を与えることが示されており、健康に対するヨーグルトの可能性を考えさせられます。さらに、風邪罹患リスクが低いという結果も注目に値します。今後の研究や実践に期待が高まりますね。
- 新キャラクター「アールおじさん」が登場する明治プロビオヨーグルトR-1のプレスリリースを読んだ感想ですが、健康管理をテーマにしたキャラクターとしてのアールおじさんの登場は興味深いですね。親しみやすいデザインや温かみを感じさせるキャラクターとして、幅広い年代の人々に健康の大切さを伝える役割を果たしてくれそうです。広告やCMなどで活躍する姿が楽しみです。












The research findings on the mechanism behind the texture and deliciousness of yogurt are fascinating. It’s interesting to learn how the protein structure becomes more dense and smooth through ultra-high temperature sterilization, while the fine-sized fat globules reinforce the texture and create a rich sensation. This study sheds light on the unique fermentation process used in Meiji’s yogurt production and provides valuable insights into enhancing the taste and quality of yogurt.