- 株式会社明治と広島大学が共同で行った研究では、心理的な個人特性とヨーグルトの購買行動の関連性を調査しました。
- 研究結果によると、自覚ストレスが高くストレス対処能力が低い人ほどヨーグルトの購入数や商品数が多いことがわかりました。
- また、自覚ストレスが低くストレス対処能力が高い人は、身体的感覚への意識が強い人ほど多くのヨーグルトを購入する傾向がありました。
- さらに、内受容感覚への意識やストレス/レジリエンスといった心理的な個人特性を考慮して解析することで、心理特性に基づく購買行動の類型化が可能であることが分かりました。
- 研究の目的は、食品の購買行動に影響を与える心理特性を理解し、パーソナライズされた商品開発に寄与することでした。
心拍や胃の収縮などの身体内部の感覚への意識、およびストレスの感じやすさなどの個人特性とヨーグルトの購買行動の関連性を確認 お客さまの心理特性に合わせてパーソナライズ化した商品開発に貢献する可能性~第25回日本感性工学会大会で発表~ | 2023年 | プレスリリース・お知らせ | 株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd.


心拍や胃の収縮などの身体内部の感覚への意識、およびストレスの感じやすさなどの個人特性とヨーグルトの購買行動の関連性を確認 お客さまの心理特性に合わせてパーソナライズ化した商品開発に貢献する可能性~第25回日本感性工学会大会で発表~のページです。株式会社 明治は、ヨーグルト・チーズ・牛乳などの乳製品、チョコレート、栄養食品など、おいしさと栄養価値にこだわった商品・サービスを提供しています。
心拍や胃の収縮などの身体内部の感覚への意識、およびストレスの感じやすさなどの個人特性とヨーグルトの購買行動の関連性を確認 お客さまの心理特性に合わせてパーソナライズ化した商品開発に貢献する可能性~第25回日本感性工学会大会で発表~ 2023/11/29 株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)と広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター 笹岡 貴史准教授らは、心理学に基づいた質問紙と食品購買データを紐づけた大規模調査データの解析により、身体内部の感覚への意識、およびストレスの感じやすさなどの心理的な個人特性とヨーグルトの購買行動との関連性を確認しました。当研究成果は2023年11月21日の第25回日本感性工学会大会にて発表しました。 研究成果の概要 ① 自覚ストレスが高く、ストレス対処能力が低い層が最もヨーグルトの購入数、購入した商品数が多く、金額も高く、かつ定期的に購入していることがわかりました。 ② 自覚ストレスが低く、ストレス対処能力が高い層においては、身体的感覚への意識が強い層において、より多くのヨーグルトを購入していることがわかりました。 ③ 商品の購買に関連する心理的な個人特性(内受容感覚※1への意識と自覚ストレス/レジリエンス※2特性の個人差)を加えた解析を実施することで、心理特性※3に基づく購買行動の類型化が可能であることを確認しました。 研究の目的 消費者が食品を求める要素は、食品そのものが持つ味や香りなどの物性的な特徴のみでなく、人の感性による要素が影響していると考えられます。そのため、消費者のニーズに応えていくには食べる人の「心理特性」を類型化することが重要と考えました。一般的に胃や腸の健康に寄与する食品として知られているヨーグルトにおいては、内受容感覚に対する意識の個人差と購買行動を用いた類型化が可能となるという仮説のもと、ヨーグルトの購買行動に関連する感性の違いを明らかにするために本研究に取り組みました。 研究成果の活用 従来の年齢、性別、職業などの社会的な個人属性を購買行動と結びつけた解析手法とは異なる、購買行動に影響する、人の心理特性に基づいたマーケティング調査によって、お客さまの心理特性に合わせてパーソナライズ化した商品の開発が実現する可能性が考えられます。今後は、異なる食品カテゴリーや、他の心理特性の質問紙についての検証について検討を進めてまいります。 当社では今後も、新たな技術や科学的知見に基づく商品の開発を通じて、お客さまのさまざまなパーソナリティに応じた商品を提供してまいります。 ※1内受容感覚:「お腹が空いた」「心臓の鼓動が早い」など身体内部の感覚。 ※2レジリエンス:逆境に直面したときのストレス対処能力。 ※3 心理特性:性格、パーソナリティや感情、知能などの心理的な特徴。 発表内容 タイトル ヨーグルト購買行動におけるレジリエンス特性および内受容感覚の個人差の影響-大規模質問紙調査による検討- 発表者 笹岡 貴史1)、町澤 まろ1)、松尾 篤2)1)広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター、2)株式会社 明治 方法 ・ 18歳以上の男女26,424名から以下の心理質問紙の回答を取得しました。 (1) 短縮版身体知覚質問紙(BPQ)※4 (2) 日本語版内受容感覚への気づきの多次元的評価(MAIA)※5 (3) 日本語版レジリエンス尺度(RS)※6 (4) 日本語版自覚的ストレス尺度(JPSS)※7 ・ 調査対象者の2020年度および2022年度の食品購買データを取得しました。そして、調査パネルの年齢、ヨーグルト年間購入個数、ヨーグルト年間購入商品数、ヨーグルト年間購入金額、購入したヨーグルト商品の価格年間平均、ヨーグルト購買タイミングの不均一性を表すクランピネス指標※8を対象者ごとに計算し、購買データとして用いました。 ・ 各心理質問紙の回答と年間の購買データ2年分それぞれを組み合わせた2つのデータセットについて、主成分分析を行い、最適となった4つの因子に関する主成分軸の主成分得点に対して、k-means法によるクラスター解析を行いました。 結果と考察 ・ クラスター解析の結果、いずれのデータセットにおいても、5つに分類されました。 (ヨーグルト購買軸の得点が低い層(C1)、BPQ軸の得点が高い層(C2)、MAIA軸の得点が低い層(C3)、MAIA軸とRS軸の得点が高い層(C4)、RS軸の得点が低い層(C5)) ・ ヨーグルトをある程度購入する層において、自覚ストレスが高く、ストレス耐性が低い層は最もヨーグルトの購入数、購入した商品数、購入または購入単価金額が高く、定期的に購入していることがわかりました(図1 C5)。また、自覚ストレスが低く、ストレス耐性が高い層においては、MAIAに反映される内受容感覚への気づきのより強い層において、より多くヨーグルトを購入していることが分かりました(図1 C3、C4)。 本研究で示された購買行動と心理特性の関係性は、従来の社会的属性を用いたマーケティング調査ではない、心理特性を用いた新たなマーケティング手法の可能性を示すものと考えられます。 図1 クラスター解析の結果 縦軸は各クラスターにおける重心に対応するPC1~4の主成分軸それぞれに関する主成分得点を表す。C1~C5は各クラスターのラベルを表す。Dataset1、Dataset2はそれぞれ①2022年度の質問紙データと2022年度の購買データ、②2022年度の質問紙データと2020年度の購買データに対応。 ※4出典 PORGES, S. Pridobljeno, 1993. ※5出典 SHOJI, Masayasu, et al. Frontiers in psychology, 2018, 9: 1855. ※6出典 NISHI, Daisuke, et al. Bmc research notes, 2010, 3: 1-6. ※7出典 岩橋成寿, et al. 心身医学, 2002, 42.7: 459-466. ※8出典 ZHANG, Yao, et al. Marketing Science, 2015, 34.2: 195-208. シェア
全文表示
ソース:https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2023/1129_01/index.html?link=rss
明治/meijiの動画をもっと見る- この新しい乳児用粉ミルク「meiji INFANT FORMULA GOLD EZcube」は、キューブタイプで計量が不要で簡単に調乳できるという点がとても便利そうですね。特に、タイで女性の就業率が増加している中で、育児と仕事の両立が課題となっている状況において、家族全員で育児をサポートする取り組みは素晴らしいと感じました。母乳育児が最善の栄養方法であることも強調されている点も好感が持てます。
- 価格改定のお知らせは、企業が原材料価格やコスト上昇に対応するために行う一般的な措置ですね。消費者としては、価格上昇は少し残念ですが、企業が安全で高品質な商品を提供し続けるためには仕方ない部分もあると理解できます。企業の姿勢や対応策についても注目したいですね。
- トロピカルな味わいのアイスクリーム「明治 エッセル スーパーカップ トロピカルミックス」が新発売されるんですね!ヨーグルト風味のアイスに4種のフルーツソースが組み合わさっていて、さわやかで美味しそうです。初夏にピッタリの商品だと思うので、気になって試してみたいです!
- 食品ロス削減を目指した直営店「明治ザ・ステナイファクトリー」の取り組みは素晴らしいと感じました。賞味期限が近い商品を無駄なく販売することで、食品ロス削減に貢献している点が評価されるべきです。お客様からの好評もあり、展開期間の延長が決定されたことも素晴らしい決断だと思います。食品ロス削減に取り組む企業の取り組みは、社会全体にプラスの影響を与えることができるので、今後もこのような取り組みが広がっていくことを期待したいです。
- 新しい製法を使ったチョコレートの新商品「生のときしっとりミルク」が関東甲信越地域で発売されるようですね。水分量が通常のチョコレートと生チョコレートの間に位置する新しい領域の菓子というのは興味深いです。常温保存が可能でロングライフなのも便利そうです。新しい食感や味わいに期待が高まります。
- 抹茶アイスが登場するニュースはとても興味深いですね!特に京都宇治総本家「辻利」の抹茶を使用しているという点が魅力的です。抹茶の風味とチョコとクランチの組み合わせがどんな味なのか楽しみです。さらに、多言語表記で訪日外国人にも情報発信する取り組みも素晴らしいと感じます。日本のおいしいアイスを世界に広める一環として、この商品が成功することを願っています!
- 新しいチョコレート「アグロフォレストリーミルクチョコレート」のリニューアル発売について、持続可能なカカオづくりをテーマにしたパッケージデザインや二次元バーコードでの詳細情報提供など、環境に配慮した取り組みが素晴らしいと感じました。商品の背景や製造過程についての情報を消費者に伝える取り組みは、購買意欲を高めるだけでなく、環境への配慮を促す効果も期待できると思います。持続可能な商品づくりに取り組む企業の姿勢に感銘を受けました。
- 新しい「明治 ザ・カカオ」のラインアップ拡張は、カカオのおいしさをさらに楽しめるチョコレートを提供してくれるようですね。特に「フローラル カカオ・ラテ」や「カカオの果汁チョコレート」、「サクショコラ ナッティカカオ」など、ユニークな味わいが楽しみです。カカオ好きにとっては、これらの新商品が楽しみでたまりません!
- この研究結果は興味深いですね。オーツミルクに含まれる低分子化された水溶性食物繊維β-グルカンが、セカンドミール効果として空腹感を抑制する効果があることが示されたということは、食事のタイミングや内容によって血糖値や空腹感に影響を与える可能性があるということですね。今後、この研究成果が健康管理や食事指導にどのように活用されていくのか、注目したいです。
- 価格改定のお知らせは、企業が原材料価格の上昇やコスト増に対応するために行う一般的な措置です。消費者としては、価格上昇は少し不便かもしれませんが、企業が安全で高品質な商品を提供し続けるためには必要な措置だと理解できます。企業と消費者の双方にとって、バランスの取れた対応が求められると感じました。
興味深い研究結果ですね。心理的な個人特性とヨーグルトの購買行動の関連性を明らかにすることで、パーソナライズ化した商品開発に貢献できる可能性があるというのは興味深いです。消費者の心理特性を類型化することで、より効果的なマーケティング戦略を展開することができるかもしれません。また、ヨーグルトの購買行動においてストレスや身体的感覚への意識が関連していることも興味深いです。今後の研究や実践への展開が楽しみです。