- 明治栄養プロファイリングシステム(Meiji NPS)で評価された食事の質が血中ビタミンD濃度と関連することを確認
- 日本人の血中ビタミンD不足という健康課題に対処できる可能性を示唆
- 国際学術誌 “Human Nutrition & Metabolism”に研究結果が掲載された
- ビタミンD不足は生活習慣病やフレイルなどのリスクが高まると報告
- 成人と高齢者の食事の質と血中ビタミンD濃度の関連が明らかに
- 研究により、公衆衛生や健康支援における重要な知見が得られる
- Meiji NPSを活用して、健康課題に取り組み、健康な社会を実現する取り組みが続く
日本初、明治栄養プロファイリングシステム(Meiji NPS)で評価された食事の質が血中ビタミンD濃度と関連することを確認 食事の質の観点から日本人の血中ビタミンD不足という健康課題に対処できる可能性を示唆 ~国際学術誌 “Human Nutrition & Metabolism”に論文掲載~ | 2025年 | プレスリリース・お知らせ | 株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd.


日本初、明治栄養プロファイリングシステム(Meiji NPS)で評価された食事の質が血中ビタミンD濃度と関連することを確認 食事の質の観点から日本人の血中ビタミンD不足という健康課題に対処できる可能性を示唆 ~国際学術誌 “Human Nutrition & Metabolism”に論文掲載~のページです。株式会社 明治は、ヨーグルト・チーズ・牛乳などの乳製品、チョコレート、栄養食品など、おいしさと栄養価値にこだわった商品・サービスを提供しています。
日本初、明治栄養プロファイリングシステム(Meiji NPS)で評価された食事の質が血中ビタミンD濃度と関連することを確認 食事の質の観点から日本人の血中ビタミンD不足という健康課題に対処できる可能性を示唆 ~国際学術誌 “Human Nutrition & Metabolism”に論文掲載~ 2025/08/19 株式会社 明治(代表取締役社長:八尾 文二郎)は、国立研究開発法人国立長寿医療研究センター(理事長:荒井 秀典)との共同研究により、明治栄養プロファイリングシステム※1(以下、Meiji NPS)のうち、成人向けMeiji NPSと高齢者向けMeiji NPSによって評価された食事の質がそれぞれ、血中ビタミンD濃度と関連することを確認しました。当研究結果は2025年6月13日に国際学術誌 “Human Nutrition & Metabolism” に掲載されました(Yu, et al. Hum Nutr Metab., 2025;41;200328;https://doi.org/10.1016/j.hnm.2025.200328)。 血中ビタミンDが不足していると生活習慣病やフレイルなどのリスクが高まることが報告されています。また、日本人の98%が「ビタミンD不足(30ng/mL未満)」に該当するという調査結果※2も報告されています。本研究は日本人を対象として初めて、成人と高齢者集団でそれぞれ、食事の質と血中ビタミンD濃度との関連を確認しました。これは、食事の質を通じた血中ビタミンD不足へのアプローチとして、公衆衛生や健康支援における重要な知見となります。 今後もMeiji NPSに関する研究活動により、日本の健康課題に食品を通じて向き合い、人々が健やかな毎日を過ごせる社会の実現に貢献してまいります。 ※1Meiji NPS策定に関するリリースhttps://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2023/0630_01/index.htmlhttps://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2024/0415_01/index.html ※2東京慈恵会医科大学 2023年6月5日プレスリリース2019年4月から2020年3月までの期間に東京都内で健康診断を受けた5,518人を対象に調査を実施https://www.jikei.ac.jp/news/pdf/press_release_20230605.pdf 研究の概要 血中ビタミンDの不足は、生活習慣病やフレイル、認知機能低下、死亡など多くの健康リスクと関係していますが、日本人における食事の質との関連は不明でした。 本研究は日本人2,145名を対象に、3日間の食事記録をもとにMeiji NPSで食事の質を評価し、血中ビタミンD濃度との関連を調査しました。その結果、成人・高齢者ともに、食事の質が高いほど血中ビタミンD濃度が高いことが明らかになりました。 意義と今後の展望 本研究は、日本人における食事の質と血中ビタミンD濃度との関係を示す、日本初の大規模検証です。また、NPSの観点で血中ビタミンD濃度との関連を確認したのは世界初です。日本人における血中ビタミンD不足問題の解決、および生活習慣病やフレイル予防に向けた食生活改善への科学的根拠となり、公衆衛生施策への応用が期待されます。今後は、食事の質と血中ビタミンD濃度との関係について、より多角的な検討が求められます。 論文内容 タイトル 明治栄養プロファイリングシステムで評価された食事の質と血中ビタミンD濃度との関連原文:Association between diet quality evaluated using the Meiji nutritional profiling system and serum 25-hydroxyvitamin D levels in Japanese adults and older adults: A cross-sectional study from the NILS-LSA 方法 愛知県大府市および東浦町に居住する日本人成人(40〜64歳、1,272名)と高齢者(65歳以上、873名)を対象に、3日間の食事記録から得られた平均的な食品摂取量を分析しました。各食品は、年代に応じた評価指標(成人向けMeiji NPSまたは高齢者向けMeiji NPS)に基づいてスコア化し、すべての食品のスコアを合計して、各対象者の食事の質を示す「食事指数」を算出しました。この食事指数と血中ビタミンD濃度との関連を、成人・高齢者それぞれの集団で検討しました。 結果 1. 血中ビタミンDの不足(30ng/mL未満)の割合は、成人で74.2%、高齢者では60.5%でした。 2. 成人・高齢者集団それぞれにおいて、食事指数は血中ビタミンD濃度と有意に関連しました(表1、表2)。 考察 栄養プロファイリングシステムは、科学的妥当性を高めるために、健康課題との関連を検証することが重要です。本研究では、Meiji NPSが対象とする生活習慣病およびフレイルに関連するバイオマーカー(血中ビタミンD)との関係性を示し、Meiji NPSの科学的信頼性を裏付ける結果が得られました。 また、公衆衛生栄養の観点から、日本人の健康課題の一つである、血中ビタミンDの不足に対して、食事の質が改善に寄与する可能性を示唆しました。これは、食事の質を通じた健康課題へのアプローチとして、今後の研究の蓄積と実践的応用に向けた重要な一歩です。 最後に、Meiji NPSは日本人の食習慣や健康課題に着目して設計されており、日本人が摂取する食品の栄養価値を評価する上で有用なツールと考えています。今後、さらなる多角的な検討を通じて、その科学的信頼性と実用性を高めていきます。 表1. 40〜64歳の成人集団における食事指数と血中ビタミンD濃度との関連 表2. 65歳以上の高齢者集団における食事指数と血中ビタミンD濃度との関連 シェア
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ソース:https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2025/08_07/index.html?link=rss
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この研究は非常に興味深いものであり、食事の質と血中ビタミンD濃度の関連性を明らかにすることで、日本人の健康課題に対処する新たな可能性が示唆されています。Meiji NPSという栄養プロファイリングシステムの活用が、公衆衛生や健康支援において重要な役割を果たすことが期待されます。今後の研究活動がさらなる成果をもたらし、健康な社会の実現に向けて貢献していくことを期待しています。